2019/11/17(日) 平成31年 第4回 大島能楽堂定期公演

2019/11/17(日) 平成31年 第4回 大島能楽堂定期公演番組2019/11/17(日) 平成31年 第4回 大島能楽堂定期公演パンフところ:喜多流大島能楽堂
開演:12:30
番組:舞囃子「花月」 大島伊織
   能「松風」 大島衣恵 ツレ 狩野敬子
   狂言「文荷」 野村萬斎
囃子方:笛 杉 信太朗
    小鼓 横山晴明、横山幸彦
    大鼓 亀井忠雄、亀井洋佑
    太鼓 大川典良
※ 全席指定です。

舞囃子「花月」(かげつ)
舞囃子とは、一曲の見所の部分を、面装束を付けず、囃子と謡によって舞う上演形式です。
九州彦山の僧が七歳で行方知れずになった息子を探して京都の清水寺に来、門前の者から、花月という名の芸達者な喝食の評判を聞きます。呼び出された少年は、名前の由来を語り、小唄を歌って戯れます。桜を散らす鶯を見て、小弓で射ようと狙いますが、仏の殺生戒を思い出して弓を捨て、清水寺の縁起の曲舞を舞います。
僧は、花月こそ我が子だと気づきます。親子が再会を喜び帰国しようとすると、門前の者が、別れの名残に羯鼓を打って見せるよう頼みます。花月は羯鼓を打ち鳴らして舞い、天狗に連れ去られて諸国を巡った身の上を語ると、父と共に仏道修行に旅立ちます。
美少年の芸尽くしが見所の、軽やかな作品です。

狂言「文荷」(ふみにない)
主人から、少年宛ての恋文を届けるよう命じられた太郎冠者と次郎冠者。文を持つ役を押し付け合い、竹竿に付けて二人で担ぐことにします。『恋の重荷』を謡いながら運び、あまり重いので、中を確かめようと文を開き、読み始めます。だんだん面白くなり、引っ張り合った拍子に‥

能「松風」(まつかぜ)
摂津国須磨の浦を訪れた旅の僧が、浜辺で由緒有りげな松を見つけます。浦人から「かつて在原行平が須磨に蟄居した時に寵愛した、松風・村雨という海女の姉妹の旧跡」と教わり、弔いをするうち、日が暮れます。
汐汲み車を引いた海女の姉妹が現れ、月光の照らす渚で海水を組みます。僧を塩焼小屋に泊め、弔いの事を聞いて涙をこぼし、松風と村雨の幽霊だと明かします。
松風は、行平が都に帰る際に残した形見の烏帽子狩衣を抱いて、思い出を語り、二度と会えないことを悲しみます。思いが募って心を乱し、形見を身にまとうと、松影に行平の幻を見ます。いつか帰ると約束した行平の言葉を信じ、恋慕の舞を舞うと、弔いを頼み、夜明けとともに消えるのでした。
哀切で詩情に満ちた、能を代表する名曲です。