2016/01/03(日) 鞆の浦 新春能楽祭

2016/01/03(日) 鞆の浦新春能楽祭番組ところ:沼名前神社能舞台(福山市鞆町)
開演:12:00
番組:奉納
   素謡「翁」、仕舞「高砂」「羽衣」
   連吟「鞆浦」
出演:大島政允、大島輝久、大島衣恵
   福山喜多会
鑑賞料:無料

【素謡 翁】
翁は能にして能にあらず、と言われ古来神事として行われる曲。
「とうとうたらりたらりらー」など特殊な言葉が続き「神歌」ともいう。古くから伝わる翁芸能を基にしており、千歳(若者)、翁(シテ)、三番叟(狂言)がそれぞれ五穀豊穣、天下泰平を祈祷して謡、舞を奏する。
素謡(謡のみの形式)で上演します。

仕舞 高砂】
能の祝言(お目出度い曲)の代表的な演目。高砂と住吉の松が相生(夫婦)の松であると詠まれた古今集仮名序の一節を基に世阿弥が作出。松は古来より神が宿る木とされ常緑であることから普遍の象徴であり長寿のめでたさを表します。住吉明神が現れ世の平和と人々の幸せを寿いで舞う場面を仕舞(舞と謡のみ)の形式で上演します。

【連吟 鞆浦】
大正六年に大島寿太郎(大島家二代目)が鞆の浦沼名前神社を題材に創作。沼名前神社の神徳と鞆の浦の美しい景色の長閑さを謡っている。
「鞆の御社千木高く岩根太しき玉殿に朝輝く尊さよ」この曲の一節が、能舞台右手の石碑に刻まれている。
連吟(数名で共に謡う形式)で上演します。

【仕舞 羽衣】
天の羽衣伝説を基にした、春の代表的演目。羽衣を取り戻した天女が美保の松原の景色を称えて舞い、人々に遍く恵みを降らしながら富士の高嶺の彼方、月の世界へ上っていきます。
後半の舞処を仕舞(舞と謡のみ)の形式で上演します。