2012/04/21(土) 燦ノ会

2012/04/21(土) 第1回燦ノ会番組表2012/04/21(土) 第1回燦ノ会公演チラシところ:東京喜多能楽堂
開演:13:00
番組:能「二人静」 大島輝久
鑑賞料:1階指定席 8,000円 1階脇正面指定席 6,000円
1階自由席5,000円 2階席2,000円
主催:燦ノ会 佐々木多門、大島輝久、友枝真也
お問合せ:喜多能楽堂 03-3491-8813
大島能楽堂でもチケットを取り扱っております。
お電話、Fax、当サイトのフォームからお申込みできます。

能 「二人静」(ふたりしずか)
吉野の里に住む女が、吉野勝手神社に毎年正月七日に供える若菜を摘むために菜摘川にやってきます。すると一人の女性が現れ、里に帰ったら人々に経を書いて自分の跡を弔って欲しいと言伝を頼みます。
驚いた里女がその名を尋ねると、「もし私の言葉を疑う人があるなら、その時はあなたに憑依して、我が名を名宣りましょう。くれぐれもお願いします。」と言って姿を消してしまいます。里に戻った女がこの事を勝手神社の神職に話し、我が事ながら本当にあったこととは思われないと言ったその時、何者かが取り憑いて女の様子が豹変してしまいます。
不審に思った神職がその名を尋ねると、自分は静の霊であると明かします。それならばと、神職がこの女に静の舞を所望すると、静の亡霊それ自身も現れて、義経が頼朝に追われて吉野の山中を落ちて行った有様を語り舞い、回向を頼むのでした。

狂言 「地蔵舞」(じぞうまい)
出家が宿を借りようとしますが、主は所の禁制だからと断ります。
一計を案じた出家はそれならばと、笠を預け、自身はこっそり忍び込んで笠をかぶって座敷に座っています。これを見咎めた主に出家は笠に宿を借りたと、言い訳をします。
面白がった主が出家に、宿を許し、酒を勧めます。飲酒かい(おんじゅかい=酒を飲まないう戒め)があるのでと一度は断った家ですが…。

能 「石橋」(しゃっきょう)
大江定基が出家し寂昭法師と号し、入唐渡天して仏跡を拝み巡るうち、清涼山へと到ります。その麓の深い谷に掛かる石橋を渡り、文殊の浄上である清涼山に足踏み入れようとすると、 一人の樵が現れ、この橋は昔の高僧ですら難行苦行の末に渡った橋であり、容易に渡ろうとするものではないと戒め、橋の謂れなどを語り、向かいは文殊の浄土であるから今に奇瑞を見ることだろうと言って立ち去ります。
果たしてその言葉の如く、文殊菩薩の乗物である獅子が石橋の上に現れ、雄壮華麗な舞を舞うのでした。今回は後半の獅子舞の部分を半能という形式で上演いたします。