2011/07/28(木) 福山八幡宮薪能

ところ:福山八幡宮2011/07/28(木) 福山八幡宮薪能番組
開演:18:30
番組:舞囃子「唐船」 大島輝久
   狂言「延命袋」 茂山千五郎
   能「善知鳥」 青木道喜
鑑賞料:前売券 4,000円 当日券 4,500円
    学生(高校生以下) 1,000円
※当日雨天の場合は、翌29日(金)に順延、火入式後降雨の際は打ち切られます。
 29日雨天の場合は本年の薪能は中止、入場料は薪能特別会計へ寄付されます。


能「善知鳥(うとう)」
 諸国一見の僧が陸奥の外の浜に行く途中、越中の立山に立ち寄る。地獄の光景を目のあたりにしてその恐ろしさにおののきつつ下山すると、一人の老人に出会う。老人は、去年の秋に死んだ猟師の宿を訪ね、蓑笠を手向けてくれるように頼み、その証拠にと、着ていた麻衣の片袖を引きちぎって渡し姿を消す。
 僧は外の浜の猟師の妻子を訪ね、老人の伝言を語る。妻は驚きつつも亡夫の形見の衣を取り出し、僧が預かった片袖を合わせてみるとぴたりと合う。やがて僧が蓑と笠を手向けて回向していると、猟師の霊が現れ、生前の殺生を悔い、善知鳥を殺した罪を懺悔し、冥土で善知鳥に追いかけられ地獄の責め苦を受ける様を見せ、この苦しみを助けてほしいと頼みつつ消え失せる。

狂言「延命袋(延命袋)」
 主人は里帰りをしている妻のもとへ、無理やり太郎冠者に離縁状を持たせる。主人から手紙が来たと喜んでいた妻は、中身が離縁状と気づくや太郎冠者を問い詰める。真相を知った妻は主人の元へ駆け込み、「よくも里へ戻ったのを良いことに、離縁状を太郎冠者に持たせたな。」と怒り、何なりと離縁の印の品をよこせと、大きな袋を持って迫る。
 何なりと好きなものを持っていけ、という主人に、妻が袋に入れて持って帰ってしまったのは、なんと主人だった。