理事長の独り言 6

福山JC 2009年度理事長メルマガ 大島衣恵

 このところ、花粉症?それとも風邪?という症状に私も若干悩まされておりますが、皆様はいかがでしょうか?様々な草木が芽吹き初め、あらゆるものが一斉に動き出す混沌とした春の空気に人間の体が対応しきれず、アレルギー症状になってしまうのかも知れませんね。
 春というのは、新しい人や環境との出会いの季節でもあります。
 私たち(社)福山青年会議所も今年度の新入会員募集活動を一先ず終え、新しい仲間を迎える季節となりました。この厳しい経済情勢の中、入会を決意してくれた仮入会者の志に報いるためにも、実りある活動を行なっていきたいと思いを新たにしています。
 特別会員の皆様、現役メンバーの皆さんには、会員拡大のために多大なお力添えを頂きましたこと、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。
 新しいメンバーを迎えるということは、ある意味では異分子を受け入れることでもあると思います。青年会議所の中での常識と世の中のそれとにズレはないか。また、本当の意味を理解した上で伝統を受け継いでいるか。異分子という新しい仲間達を意識することで、私たちにとって日頃当たり前になっている事を鑑みる、良い機会になると思います。
 私自身8年前の仮入会当時、目の前で行なわれること全てが不思議だったな、とか。ちょっと違うところに来ちゃったのかも、と思ったとか。でも、なんだか面白そうな人たちが沢山いるな、とか。そんな得も言われぬ感覚だったことを思い出します。
 少し堅い話のようですが、能の大成者世阿弥の言葉に、「家、家にあらず。継ぐを以って家とす。」とあります。ただ無自覚にそこにいれば良いというものではない。志を継ぐものがあってこそ伝統となるのだ、ということだと思います。志という目には見えないものをどう受け継ぎ、伝えていくのか。いつの春も花咲く木々のように、志の種を継いでいきたいものですね。