理事長の独り言 10

福山JC 2009年度理事長メルマガ 大島衣恵

 皆さんこんにちは。今回は北欧の国フィンランドから、このコラムをお届けしています。
 日本はすっかり初夏の陽気で暑くなってきましたが、こちらフィンランドはちょうど春を迎えた頃。芽吹き始めた若葉がとても美しい季節です。フィンランドの首都ヘルシンキは景色も美しく、まちの雰囲気も落ち着いてゆったりとしています。
 今回はフィンランドと日本の国交90周年記念の能楽公演で、演者とスタッフ含め総勢21名のチームで訪れました。フィンランドは親日的な方が多く、能・茶道・華道・それに近年のサブカルチャーまで、日本文化が大人気なんだそうです。海外公演の場合、国によって受け入れられ方は様々ですが、フィンランドの方々はとても自然体で日本の文化を受け入れていらっしゃるように感じます。日本でも北欧のシンプルな家具や生活用品が人気ですし、無駄を省いたシンプルな美しさを好むところが、日本の伝統美と共通しているのかもしれません。
 公演はアレキサンダー劇場という、ロシア時代に作られた劇場で行っています。能舞台の無いところに木材の柱を作り鏡板の松まで準備して下さって、能舞台らしい奥行きのあるステージが出来上がりました。日本の能舞台の松は自然界の力、神様が宿る木として描かれていますが、現地スタッフがそのことに心から共感して今回の舞台を作ってくださいました。さすがはムーミンのお国だけあって、妖精や精霊たちと共存する感覚になじんでいるのでしょうか。自然と共に生き、心の豊かさや感性を大切にする、そんな風土が息づいているところなのでしょうね。私たち日本人も見習わなければならないことが沢山あるように思います。
 フィンランドの次にはもう一箇所、お隣のスウェーデンをまわって帰国いたします。次回はスウェーデン、ストックホルムのレポートをお届けしたいと思います。それではまた次回!