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2017/09/17(日) 平成29年 第3回 大島能楽堂定期公演

2017/09/17(日) 平成29年 第3回 大島能楽堂定期公演番組

2017/09/17(日) 平成29年 第3回 大島能楽堂定期公演チラシところ:喜多流大島能楽堂
開演:12:30
番組:能「井筒」 大島衣恵
   狂言「口真似」 茂山忠三郎
   能「大会」 金子敬一郎
ワキ方:江崎欽次郎、福王知登
囃子方:笛 竹市 学 小鼓 成田達志
    大鼓 守家由訓 大鼓 林雄一郎

能「井筒」(いづつ)
旅の僧が、在原業平と紀有常の娘の旧跡、大和国在原寺を訪れます。すると女が現れ、井戸水を汲んで古塚に手向け、二人について語ります。
業平は、河内国高安の女にも密かに通っていましたが、妻が夜道を通う夫の身を案じる歌を詠むのを聞いて感動し、通うのをやめたのでした。また、二人は幼なじみでした。成長し、男が「筒井筒井筒にかけしまろが丈生ひにけらしな妹見ざる間に」と歌を贈り、女も「比べこし振り分け髪も肩過ぎぬ君ならずして誰か上ぐべき」と返歌をして夫婦となったのでした。
女は、自分はその妻の霊だと明かします。夫の形見の冠直衣を着けて舞い、井戸に姿を映し、業平の面影を懐かしみます。やがて夜が明け、僧の夢も覚めるのでした。
恋慕と懐旧の情を静謐に描いた幽玄第一の曲で、世阿弥にとっても会心の作だったようです。

狂言「口真似」(くちまね)
酒をもらった主人が、太郎冠者に一緒に呑む相手を連れてくるよう命じると、酒乱で有名な男を連れてきます。主人はうまくあしらって帰すことにし、冠者に、自分のする通りもてなすよう命じます。冠者が主人の命令をそのまま客に繰り返すので、酒宴は混乱していきます。

能「大会」(だいえ)
比叡山に住む僧を山伏が訪ね「以前に命を救われた礼に、神通力で望みを叶える」と言います。「釈迦の説法の有様が見たい」と願うと、山伏は快諾し「くれぐれも信心はしないように」と頼んで飛び去ります。
僧が目を閉じて待つと、説法が聞こえ、辺りは霊鷲山に変わり、釈迦が菩薩や聖衆に取り巻かれて教えを説きます。あまりの尊さに信心を起こすと、帝釈天が出現し、僧を惑わせたことに怒って幻術を破ります。すると天狗が正体を現し、帝釈天に散々打たれて逃げ去ります。
『十訓抄』の説話をもとにした曲で、荘厳な法会の場面から一転して立ち回りとなる転換が鮮やかです。シテが天狗の面の上に釈迦の面を掛けて舞台に出、途中で外して天狗の姿に変わるという、珍しい演出も見所です。